2020年4月28日火曜日

PLATFOEM・16 〜木の祭り計画

実は、以前からMさんが「2階のスペースを使ってコンサートは出来ないか」のという話を耳にしていた。

最初にその提案を聞いた時は、笛の会のコンサートも無事に終了し、少し調子づいていた時の事だったので、「出来ると思いますよー」と、軽いノリで答えていた気がする。

しかし、次にその話題が出た時は、状況がずっと変わっていた。

それは、hatao先生の元へ一日集中レッスンという名の武者修行に出かけた後の事だったからだ。

「いやいや、とんでもない。コンサートを完璧なものにするなんて、1年と言わず、2年とかかる。絶対に無理です」

と、マウスキーはMさんに強固としてコンサートの依頼を断るという事をした。

実際、自分のレベルの低さに少し落ち込んでいた時期なので本心から無理だと思っており、「そうなんだ、そんなに大変なんだ・・・」と、Mさんも腑に落ちなかっただろうが、何となく納得してくれた。

その為、この話題は当分はMさんの口から出る事はなくなった。

そんな事よりも、PLATFOEMは、来る11月初旬に「木の祭り」というイベントに向けて、準備を始めていた。

全く何の責任感もない、マウスキーと、Nさん(次回からナカさんと表記)、少しは責任感があっても良さそうなIさん(次回からイケさんと表記)の三人は、企画の提案をする気もなく、ぶらぶらと過ごしていた。

そんなやる気のない我々を相手にもせず、Mさんは学んできたマネジメントのアイデアを実践すべき計画を立てていた。

そして、とうとう木の祭りでのPLATFOEMのコンセプトが決定された。

店の名物として売り出したい、とりとり和牛のハンバーグと、実は隠れたファンもいる店のおでんを対決させる、というものであった。

そう、Mさんが決めたコンセプトは、

ハンバーグ VS おでん

であった。



ハンバーグとしては屋台メニューに適していないため、ハンバーガーとして売るという案。

サイドメニューにはフライドポテトも用意する事になった。

ハンバーガーにはフライドポテトが当然欠かせないのは分かる。

「いいっすね、いいっすね!」と、マウスキーは賑やかなコンセプトにすっかりテンションを上げた。

今までやる気がなかったが、このコンセプトには俄然やる気が出た。

ハンバーガーとおでんは500円。
フライドポテトは1カップが150円。

なかなか屋台飯にしてはお手頃価格に設定していたと思う。

当日の前には、Mさんが試作品を作ってくれたので、早速食べたが、屋台飯とは思えないほどヘルシーで美味しいものだった。

これは絶対に売れる!

ハンバーガーもご馳走してもらったマウスキーは、完全にMさんの為に出来る事は尽力しようと決意した。

それに、引きこもりで不登校児であったマウスキーは、高校も通信校通いであり、学芸祭的なものには無縁の人間だったので、祭りの参加というのは新鮮で初めての経験だったので、それは準備段階でも貴重で楽しい経験となった。


つづく。

2020年4月26日日曜日

マスク作りからの逃避行

ブログではあまり語っていなかったが、マウスキーは洋裁が好きだ。

しかし、今の世の中で、洋裁を愛している人間にとって、非常に苦難の時である事を、皆さんがご存知だろうか?

何が大変かというと、実は、今の世の中で、あるもの以外に生地が使えないという現状なのである。

そう、あるものとは、マスクである。

洋裁に多少なりとも心得のある人間は、家の押入れにしまい込んでいたミシンを取り出し、マスクを作らなければならない世の中となっているのだ。

──ドレスが作りたい、3匹の新しい服が作りたい、洋裁の勉強に使うための生地が欲しい──

そんな事は、この、マスク戦争の戦時下では決して思ってもいけない事だ。

洋裁が出来るくせにマスクを作らないなんて奴は、非国民として即軽蔑の的になるに違いない。

結局、世の中のこんな風潮に負けてしまい、マウスキーも洋裁の心得がある人間として、人並みにマスクを作る事とした。

普通のマスクを作るだけは悔しいので、刺繍ミシンで猫の顔の刺繍入りマスク

これで、胸を張って洋裁をしていると言えるし、他のものを作ったらいいんじゃないか、そう思う人もいるだろう。

しかし、そんなに事態は簡単な事ではない。

マスク作りが奨励され、国をあげてのマスク作りが盛んとなってしまった今、大問題が起こっているのだ。

その問題とは、以下のものである。

・新品のミシンの在庫がない。
・生地がない。
・糸がない。
・まち針がない。
・ピンクッションもない。
・手芸店が休業。
・ゴムがない。

マスクどころか、糸がないのでは服なんか作れない。
最寄りの手芸店はどこも閉まっている。

挙げ句に、マスク作り功労賞を貰えるんじゃないかと思えるほどに、マスク作りに貢献している人達は、白い糸、生成りの糸、黒い糸などから、薄い色から攻めていって糸を買い尽くしているらしい。

ちなみに、手縫い糸もない──。

やってられるか!!

そんな苦境のせいで、完全に洋服作りにやる気をなくしたマウスキーは、久しぶりにマスク以外の物を作る事にした。

実は、マウスキーにはミシンを購して以来、ずっと習っているミシンの師匠がいる。

本日は師匠の元に行き、畳ヘリの鞄と、糸立ての作り方を習って作成してきた。

こちらが糸立て。

業務用の太巻きの糸や、刺繍ミシンの下糸をロックミシンの糸を使ってボビンに巻く時などに便利な品物だ。

そんなわけで、ぼちぼち業務用の糸も、マスク作りの犠牲になっていくだろう。

そして、こちらが畳ヘリの鞄。

ジャーン
今回は刺繍ミシンで刺繍も入れてみた

横にはサイドポケット

内布は青色にした。
キーケース、財布、スマホが入るくらいの大きさ

久しぶりにマスク以外の物と向き合えて、クリエイティブな事をしているという充実感に満ちた時間をしている過ごす事が出来た。
これで、すっかり精神的にリフレッシュする事が出来た。

日々、思考の3分の1はマスクで占められているためか、非常に貴重な時間であった。

だが、明日からは再び、マスクの型紙と睨み合う事だろう。

布と糸が尽きる、その時まで・・・・


〈おまけ〉

撮影中、何度も邪魔しに来た茶々丸。

完全に妨害

自分が撮影されている気分らしい

自分が入れる大きさか検討し始める茶々丸

挙げ句の果てに大あくび

すごく邪魔されたのに、可愛いから怒れなかった。

可愛いっていうのは無敵だ。