2020年4月19日日曜日

アイリッシュ入門の旅・5 〜チューニングが肝心

レッスンの最初は、持参したティン・ホイッスルをチューニングするところから始まった。

マウスキー達が購入したティン・ホイッスルは、Feadog社のニッケル製のD管である。

⬇ こちらの商品を購入した。
https://celtnofue.com/items/detail.html?id=316

真鍮製と、どちらが良いか悩みはしたが、リコーダーを愛する人間として、くすんだ素朴な音の楽器より、安定して透明感のある音を選んでしまったのである。

この商品を見ていただいても分かる通り、チューニングするためにはキャップを外すしかない。

だが、接着剤でついているので、簡単にキャップを外す事など出来ないのである。

ピッチがおかしいようなのに、どうにも出来ず、このままなのかと思っていたが、同ホームページにて、「お湯にキャップをつける事で、キャップを外す事が出来るので、チューニングが可能です」といった内容の記事を見つけた。

悩みのチューニングも、これで解決だ──と、マウスキーは早速言われた通りに熱湯にキャップを浸けて、難なく外す事が出来た。

しかし、今度はキャップがゆるくなり過ぎて、どうにもならなくなってしまった。

とりあえず、この方法を姉マウスキーにも教えてあげようと思ったマウスキーは、早速情報の共有をしようとした。

しかし、マウスキーが駆けつけた時には、すでに姉マウスキーはキャップを外していたのである。

そして、クールな表情のまま「簡単に外れたで」と言ってのけたのである。


握力に物を言わせてキャップと筒を分離した姉マウスキーではあったが、結果としてはマウスキーと同じ事であった。

キャップが少しゆるくなったので、思ったようにチューニングを合わせる事が出来なかったのだ。

そういった経緯で、まずはhatao先生にこのチューニングについての相談をしたというわけである。

話を聞き終わったhatao先生は、少し薄く笑うと、「力づくで外れたんですか? すごいですね」とコメントした。


チューニングは、自分が吹き込む息の量に合わせてするようで、チューナーと睨めっこをしながら、ちょうど良いところを模索するという地味な作業から始まった。

これが、なかなか時間がかかった。

いつもいい加減な感じで済ませていたリコーダーとはわけが違い、かなりきっちりとしなければならないようだ。

それから、時間がかかったものの、「ここがちょうど良いようです!」というところに達した時、ティン・ホイッスルをhatao先生に渡し、ゆるくなったキャップも調整してもらい、やっとの事でまともな楽器を手にする事が出来た。

これをまるっきり二人分を行い、まともな音階が吹ける事を確認し、やっとの事で演奏が可能な状態となった。

さて、これからが本当のレッスン(修行)の始まりである──。

つづく。

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