最初の段階でクタクタになりながらも、何とかコンビニまでたどり着く事が出来た。
そこで、姉マウスキーは早速、タクシーに電話をして迎えに来てもらう事にした。
ところがである─。
電話が通じなかったのだ。
どうやら、スマートフォンからではタクシーに連絡が出来ないシステムらしい。
結局、そんな些細な事で二の足を踏んでいるような時間はないので、姉マウスキーはコンビニの店員にタクシーを呼んでもらう事にした。
その問答だけでも、若干のタイムロスとなったが、まぁ、仕方がない。
連絡してから間もなく、タクシーは颯爽とやって来た。
やっとの事でhatao先生の住み処に辿り着く事が出来る─
マウスキー達はどっと安心して、タクシーの座席にもたれると、運転手のおじさんと会話などをしながら疲れを癒す事にした。
しかし、なかなか時間はマウスキー達を休ませてくれる気はないらしい。
足の疲れが言える間もなく、目的の駅に到着してしまったのだ。
歩き疲れたマウスキー達は車から降りて、ふと、ある事に気が付いた。
「謝礼金を用意していない」
姉マウスキーが最初に気が付いて、こう言った。
本当だ!!
何で気づかなかったのだろう!?
そこで、我々2人は、時間が許す限り、小さくてローカルな駅を走り回り、謝礼金を入れれそうな封筒を探す事にした。
マウスキーは最初、正直余裕だった。
文房具なんかが売ってある店とかで、封筒は買えるに違いない─そう思っていた。
しかし、現実は過酷であった。
本当にローカルな駅で、文房具を売る店なんて発想をする事自体が間違いだったのだ。
そんな中、姉マウスキーがコンビニで仕方なく手に取ったのは、何の変哲もない白封筒だ。
こうなれば白封筒が見つかっただけでも、奇跡に近かった・・・
そんなわけで、白封筒もゲットする事が出来たマウスキーズは、歩く気力もなく、タクシーに乗ってhatao先生の家まで行く事にした。
そして、タクシーに乗りながら、タクシーにして良かったと、何度も心の中で呟いた。
それもその筈、「これは直角なんですか」と、言いたくなるほど、坂が急で入り組んだ地形に先生の住み処はあったのである。
タクシーから降りると、マウスキー達は一見普通の民家である先生の家のベルを鳴らす事にとうとう成功したのだった。
そして、ベルを鳴らした後、hatao先生がすぐに玄関のドアを開けて、「どうぞ」と言って迎え入れてくれた。
hatao先生に対面出来たものの、そもそも人見知りのマウスキーは、「どうも初めまして、ではお邪魔します」と挨拶をしたっきり、会話の進行は姉マウスキーに委ねる事とした。
そして、笛のレッスンをする部屋へと先生に案内してもらい、とうとう最終目的地へと到着する事が出来たのだった。
2019年3月13日水曜日
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