マウスキーは、それほどTVゲームをする方ではない。
夢中になってプレイしたとすれば、知り合いから薦めてもらった、「キングダムハーツ」や、「ファイナルファンタジー」や、「ドラゴンクエスト」といった、有名な大作である。
ハズレくじを引くほど、ゲームを意欲的に探究していこうという気もなかった。
その為、世の中に「クソゲー」なるものが存在するという事に懐疑的であった。
どうやったら、そんな「糞」と称されるほど情けないゲームを購入し、プレイしてしまうまでに至るのか。
それほど、「クソゲー」とは巧妙にヒット作品のように偽装されたものなのか?
もしかすると、単にプレイヤーの趣味に合わないだけのゲームなのではないのか?
そんな疑問すら感じられたが、マウスキーが好きなゲームの三作品以外は、100円でも出して購入したくないという気持ちがあったので、わざわざ購入して確かめるほどでもなかった。
その為、なかなか「クソゲー」というものは、噂では聞くものの、目にした事のない、幻のようなものにしか感じられなかった。
しかし、確かに、「クソゲー」は存在した!
偶然、電気屋のゲームコーナーで陳列してあったゲームソフトの中で、それを見つけたのだ。
これは、購入せずとも、そのソフトのストーリーの説明書を見ただけで「これはクソゲー」だと判断出来るという、それほど驚異的なゲームだった。
そのゲームのタイトルは忘れたが、「蚊」を題材にしたゲームである。
蚊を可能な限り退治していくような内容なら、まだ分かる。
だが、違う。
そのゲームは、どうやらプレイヤー自身が「蚊」になるゲームだ。
ゲームソフトの説明書きには、かなりハラハラドキドキのゲームのように説明してあった。
蚊取り線香、殺虫剤、粘着テープなど、数々しかけられた罠をを避けながら、人間に気付かれないように血を吸え! もし気付かれて叩き潰されたら、ゲームオーバー・・・と、いうような感じの内容だ。
しかも、ゲームソフトのお値段も、「あ、さすがPS2のゲームソフトですよね・・・」と思う感じの、結構いいお値段だった。
この金額を出して、果たして誰がわざわざ「蚊」になり、蚊取り線香や殺虫剤の脅威を避けながら、人間の血を吸いたいであろうか・・・・
このゲームを考えた人間は、それほどまでも蚊が憎く、いっそ自分が蚊になって、蚊への怒りや憎しみ、恐怖などを克服してやろうと考えたのか・・・考えれば、考えるほど混迷状態だ。
そして、次の瞬間に閃いた。
そうか、これが世の中に氾濫している「クソゲー」というものなのか!!・・・と。
プレイをしたわけではないけれど、内容と金額を照り合わせて、これは確信と断言をしても良かったと思う。
だが、もしも世の中で、「蚊になりたい! これは、逆に蚊を避けるためにどうすればいいのかという、シミュレーションにもなって素晴らしい!」と賛美する人間が、日本国民の80パーセントを上回った時、「クソゲー」と判断した考えを撤回してもいい。
まぁ、そんな事態にはならないだろう。
十年近く経ったが、最早店頭でそのソフトを見かけることはない。
どこかで「クソゲー」らしくリサイクルで肥やしになり、姿を消していったのであろう。
2013年1月7日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
すっかりヘトヘトに疲れ切っていた我ら三人がローマに到着したのは、すっかり夜遅くなった頃で、多分21か、22時か、とにかくそんな時間だ。 どうやってホテルまでたどり着いたのか記憶に殆どないが、JTBの女の人が迎えに来ていたので、スムーズに送り届けてくれたのだと思う。 ...
-
「あなた達は何も特別ではないんですよ」 こんな驚きの言葉をこの身に直に受けたのは、合唱の会の例会が終わった直後であった。 この言葉だけでは、まるでマウスキーが「すみません、マウスキー達の喉はデリケートなので、加湿器を今度から導入してください」とか、「ソロはマウスキー達です...
-
休憩する場所は、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影に使われたという池の前であった。 そして、バラバラだった観光客は、その説明を聞いた途端に、心が一つとなった。 一人残らず両腕を上げ、記念撮影をはじめる日本人観光客たち。 ちなみに、マウスキー達もチャングムは観...
-
この上記の素敵な朝食が、ホテル「キング」の朝食だった。 やはり、パンのパンなりや、チーズのチーズなりが日本とは違うのである。 とても美味しく、気分も上々のマウスキー達。 ざっくりと一日の計画を立てる事にした。 まず、午前中は団体の半日ツア...
-
団体ツアーの解散の場所は、三越だった。 ここには快適な無料のトイレがあるので、困った時に利用できそうだと確認した。 さて、解散後は空腹を満たすため、レストランを探すところから始まった。 どんな場所で、何を食べるかという事が分からないマウスキー達は、うろうろとホテルに向...
0 件のコメント:
コメントを投稿