2013年1月7日月曜日

クソゲーと思わしきソフトについて

マウスキーは、それほどTVゲームをする方ではない。

夢中になってプレイしたとすれば、知り合いから薦めてもらった、「キングダムハーツ」や、「ファイナルファンタジー」や、「ドラゴンクエスト」といった、有名な大作である。

ハズレくじを引くほど、ゲームを意欲的に探究していこうという気もなかった。

その為、世の中に「クソゲー」なるものが存在するという事に懐疑的であった。

どうやったら、そんな「糞」と称されるほど情けないゲームを購入し、プレイしてしまうまでに至るのか。

それほど、「クソゲー」とは巧妙にヒット作品のように偽装されたものなのか?

もしかすると、単にプレイヤーの趣味に合わないだけのゲームなのではないのか?

そんな疑問すら感じられたが、マウスキーが好きなゲームの三作品以外は、100円でも出して購入したくないという気持ちがあったので、わざわざ購入して確かめるほどでもなかった。

その為、なかなか「クソゲー」というものは、噂では聞くものの、目にした事のない、幻のようなものにしか感じられなかった。


しかし、確かに、「クソゲー」は存在した! 

偶然、電気屋のゲームコーナーで陳列してあったゲームソフトの中で、それを見つけたのだ。

これは、購入せずとも、そのソフトのストーリーの説明書を見ただけで「これはクソゲー」だと判断出来るという、それほど驚異的なゲームだった。

そのゲームのタイトルは忘れたが、「蚊」を題材にしたゲームである。

蚊を可能な限り退治していくような内容なら、まだ分かる。

だが、違う。

そのゲームは、どうやらプレイヤー自身が「蚊」になるゲームだ。

ゲームソフトの説明書きには、かなりハラハラドキドキのゲームのように説明してあった。

蚊取り線香、殺虫剤、粘着テープなど、数々しかけられた罠をを避けながら、人間に気付かれないように血を吸え! もし気付かれて叩き潰されたら、ゲームオーバー・・・と、いうような感じの内容だ。

しかも、ゲームソフトのお値段も、「あ、さすがPS2のゲームソフトですよね・・・」と思う感じの、結構いいお値段だった。

この金額を出して、果たして誰がわざわざ「蚊」になり、蚊取り線香や殺虫剤の脅威を避けながら、人間の血を吸いたいであろうか・・・・
このゲームを考えた人間は、それほどまでも蚊が憎く、いっそ自分が蚊になって、蚊への怒りや憎しみ、恐怖などを克服してやろうと考えたのか・・・考えれば、考えるほど混迷状態だ。

そして、次の瞬間に閃いた。

そうか、これが世の中に氾濫している「クソゲー」というものなのか!!・・・と。

プレイをしたわけではないけれど、内容と金額を照り合わせて、これは確信と断言をしても良かったと思う。

だが、もしも世の中で、「蚊になりたい! これは、逆に蚊を避けるためにどうすればいいのかという、シミュレーションにもなって素晴らしい!」と賛美する人間が、日本国民の80パーセントを上回った時、「クソゲー」と判断した考えを撤回してもいい。

まぁ、そんな事態にはならないだろう。
十年近く経ったが、最早店頭でそのソフトを見かけることはない。

どこかで「クソゲー」らしくリサイクルで肥やしになり、姿を消していったのであろう。

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