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2016年8月5日金曜日

才能というもの

部屋の大掃除をしている際に見つかった本がある。

それは、マウスキーが子供のころ、姉マウスキーに誕生日プレゼントで買ってもらった、「恐竜を描こう」という本だった。
この本を見ながら、子供のマウスキーは一生懸命に絵を描いていた。

そんな努力が報われ、マウスキーは絵が上手な方という地位にもいたと思う。

残念ながら、今では子供のころの栄光はかけらもない。

現在、マウスキーの精一杯の画力

マウスキーが好きなのはスティラコサウルスなのだが、最早それを形として描く事も出来ず、好きでもないディプロドクスだかの初級画しか描けないのだ。


あー・・・マウスキーがもっと上手に絵を描けたら、あんなものも、こんなものも描くのに、と憧憬を強めるこの頃。

そして気づいた。

それが才能がないという事だという事を。

才能があるなら、描いている事を楽しめるだろうに、マウスキーはちっとも楽しくないからだ。

あー、やっぱり、笛でいいです。マウスキーは、笛一筋です。

2013年4月7日日曜日

人の価値観

「あなた達は何も特別ではないんですよ」

こんな驚きの言葉をこの身に直に受けたのは、合唱の会の例会が終わった直後であった。

この言葉だけでは、まるでマウスキーが「すみません、マウスキー達の喉はデリケートなので、加湿器を今度から導入してください」とか、「ソロはマウスキー達ですよネ」とか、「この歌、ダッサ。他の曲にしてください。マウスキー達に歌って欲しかったら」とか、「発声練習は勘弁してください。個人でしたいので、マウスキー達の発声練習専用の個室を、団費で払っておいて下さい」と、ぬけぬけと言い放ったかのようだ。

まぁ、それなら分かる。
「貴方達は何も特別ではないんですよ!?」と言われても納得する。多分、マウスキーもそんな奴がいたら、そう叫ばずにはおれないだろう。

だが、事実は全く違う。

そもそも、こんな台詞を真っ向ぶつけ、マウスキーと、姉マウスキーと、友人Tomokoさんを可哀想なほどおったまげさせた人物は、あろうことにも合唱の会の団長だったのだ。
「おったまげる」を漢字で書くと、「魂が消える」となる。正に、団長に召集され、そんな台詞を受け、我等の魂は驚きのあまり、どこかに飛んで消え、再び肉体に戻ってきた、そんな衝撃を受けた。

結局、団長には15分間もその場に引き止められる悲惨な結果となったが、未だにマウスキー達の何が特別であったのかが分からないままである。

話し合いをしても分かり合えない、価値観の接点が一つもない人種というのは世の中に五万といるものだ。
何を一番に大事にするかにより、個人の価値観は定められている。人を大事にするか、規則を大事にするかにより、組織の雰囲気も変わる。

そう考察した時、マウスキー達が魂消たのは、この価値観の違いなのだと悟った。
団長は合唱の会に必要なのは、「コンプライアンスの確立」だとして、それを実行し、従わない者を罰していかなければならないと信じている人物なのだ。
現に、9時30分から始まる合唱の会に、如何なる用事があろうとも、それを遵守出来ないならば、役員会の会議で「マウスキー達を懲戒処分にするか、否か」を審査すると言われたほどだ。

そして、例の「いいですか、あなた達は特別ではないんですよ」という言葉だ。

だが、コンプライアンスを無視できるほど特別なものは、国単位に違いない。

そこで、マウスキー達に向かい、「いいですか、あなた達は特別ではないんですよ」という言葉が出たに違いない。
団長にとっての侵される事を決して許さない唯一無二の領域、それが合唱の会だったのだ。

うーん・・・マウスキー達が魂消たのも納得する。

国が、とりとり市にある数ある合唱団の中のひとつ、合唱の会なのだとすれば・・・そして、その合唱の会のコンプライアンスを侵した者としてマウスキー達を見ている事となり、寧ろ犯罪者扱いだ。
合唱の会が国なら、とりとり市が世界だ。日本が地球だ。世界は宇宙だ。

何ということだ・・・世界規模の合唱の会にいては、マウスキーが愛犬の看護で15分遅れても犯罪者となってしまう。仕事で手間取って1時間遅刻しても犯罪者だ。時間通りに行っても、犯罪者のノルマは消えない。最後には懲戒免職となる。

あの言葉に、これほどまで恐ろしい世界観が込められていたとは!!

マウスキーは、残念で涙を呑みながら、合唱の会に参加する事を辞退した。

しかし、いい経験をさせてもらった。地球上に生息している人間の数を考えれば、人間の価値観も沢山ある。
今度、再び「あなた達は特別ではないんですよ」と言われる事があったとしよう。
きっとマウスキーの魂は動揺する事もなく、「貴方にとっては、それが特別なんですね」と、一つ大きな世界観を抱いて見守る事が出来るであろうから(えっへん)。

2013年1月7日月曜日

クソゲーと思わしきソフトについて

マウスキーは、それほどTVゲームをする方ではない。

夢中になってプレイしたとすれば、知り合いから薦めてもらった、「キングダムハーツ」や、「ファイナルファンタジー」や、「ドラゴンクエスト」といった、有名な大作である。

ハズレくじを引くほど、ゲームを意欲的に探究していこうという気もなかった。

その為、世の中に「クソゲー」なるものが存在するという事に懐疑的であった。

どうやったら、そんな「糞」と称されるほど情けないゲームを購入し、プレイしてしまうまでに至るのか。

それほど、「クソゲー」とは巧妙にヒット作品のように偽装されたものなのか?

もしかすると、単にプレイヤーの趣味に合わないだけのゲームなのではないのか?

そんな疑問すら感じられたが、マウスキーが好きなゲームの三作品以外は、100円でも出して購入したくないという気持ちがあったので、わざわざ購入して確かめるほどでもなかった。

その為、なかなか「クソゲー」というものは、噂では聞くものの、目にした事のない、幻のようなものにしか感じられなかった。


しかし、確かに、「クソゲー」は存在した! 

偶然、電気屋のゲームコーナーで陳列してあったゲームソフトの中で、それを見つけたのだ。

これは、購入せずとも、そのソフトのストーリーの説明書を見ただけで「これはクソゲー」だと判断出来るという、それほど驚異的なゲームだった。

そのゲームのタイトルは忘れたが、「蚊」を題材にしたゲームである。

蚊を可能な限り退治していくような内容なら、まだ分かる。

だが、違う。

そのゲームは、どうやらプレイヤー自身が「蚊」になるゲームだ。

ゲームソフトの説明書きには、かなりハラハラドキドキのゲームのように説明してあった。

蚊取り線香、殺虫剤、粘着テープなど、数々しかけられた罠をを避けながら、人間に気付かれないように血を吸え! もし気付かれて叩き潰されたら、ゲームオーバー・・・と、いうような感じの内容だ。

しかも、ゲームソフトのお値段も、「あ、さすがPS2のゲームソフトですよね・・・」と思う感じの、結構いいお値段だった。

この金額を出して、果たして誰がわざわざ「蚊」になり、蚊取り線香や殺虫剤の脅威を避けながら、人間の血を吸いたいであろうか・・・・
このゲームを考えた人間は、それほどまでも蚊が憎く、いっそ自分が蚊になって、蚊への怒りや憎しみ、恐怖などを克服してやろうと考えたのか・・・考えれば、考えるほど混迷状態だ。

そして、次の瞬間に閃いた。

そうか、これが世の中に氾濫している「クソゲー」というものなのか!!・・・と。

プレイをしたわけではないけれど、内容と金額を照り合わせて、これは確信と断言をしても良かったと思う。

だが、もしも世の中で、「蚊になりたい! これは、逆に蚊を避けるためにどうすればいいのかという、シミュレーションにもなって素晴らしい!」と賛美する人間が、日本国民の80パーセントを上回った時、「クソゲー」と判断した考えを撤回してもいい。

まぁ、そんな事態にはならないだろう。
十年近く経ったが、最早店頭でそのソフトを見かけることはない。

どこかで「クソゲー」らしくリサイクルで肥やしになり、姿を消していったのであろう。