と、いうタイトルの絵本は、マウスキーのお気に入りの絵本である。
この絵本は、チェコだったかの絵本で、ある日、もぐら君が何者かによって頭の上にうんちをされ、犯人を突き止めていくという内容のものだ。
マウスキーはこの絵本が大好きで大好きで、先日本屋で飛び出す絵本としてリニューアルされているのを見つけると、思わず欲しくなったほどである。
だが、こんな事を叫びたくなるような事件が現実に起こったら、どうだろうか? 果たして?
とてもじゃないが、笑ってなどいられないだろう。
実は、正しくそんな事を思わず叫び、犯人は何者なのかをマウスキー家で推測するような事態が起こったのである。
謎のうんちが、マウスキー家の庭に置き去りにされていた事から、この事件は始まった。
犬のうんち、猫のうんち、様々な疑惑が上がったが、嗅覚に敏感な父は、これは人間のものだと断定した。
とある人間が、トイレに行きたいが、国道沿いにあるマウスキー家の周辺には公衆トイレもなく、いたし方なく庭に侵入、そして排泄したに違いないというのである。
マウスキー家の人間は激昂した。
しかも、半分呆けた老婆か老爺に違いないと言うのである。つまり、犬のうんちや、猫のうんちとは思いがたい、決定的な悪臭と大きさをしていたという事だ。
そんな人間は、どう裁けばいいのかを話し合い、どんどん過激化していった。
マウスキーなら、排便をもよおし、前に足を一歩出すのも苦しい、我慢が出来ないとなった時、人の庭に入り込んで、体よく排泄して逃げようなどとは思わない。どんな死ぬほど恥ずかしい結果を招く事になろうとも、我慢の限界の限界まで耐え抜く所存だ。
だが、そんな人間の倫理観を無視し、マウスキー家の庭に排便を気軽にして立ち去った何者かが、確実に存在したのだ。犯罪ではないのか!?
警察に通報し、犯人を探して欲しい限りだ。
無期懲役として、どこか死ぬほど汚いトイレ掃除をさせるとか、何かそんな刑罰がそんな人間には相応しいに違いない。トイレに行きたくなると、必ず妨害に合う運命を背負い、更には下痢が止まらなくなる病にでもかかればいい。
そして、日々、毎日毎日排便の事だけを考え、一生の幕を閉じればいい。
この事件で、その日の半日間というもの、マウスキー家の人間は心が真っ黒に荒みきったものだ。
だが、人間に生まれてきた以上、最低限の倫理観は守って欲しい。
ちなみに、人間ではないにしろ、縄張りを侵害するのは戦争を仕掛けているも同然だ。
この事件、結局犯人も見つからず、真相も謎のままとなった。
ただ、マウスキー家には「うんち事件」として呼称されるようになり、今でも思い出すたびに不思議と心が真っ黒になってくるのである。
2013年6月2日日曜日
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