そんな大切な睡眠時間を奪った憎い奴が現れたのだ。
それは、蚊だ。
奴は音もなく真夜中に忍び寄り、マウスキーの大切な血液を奪っていったどころか、体内に毒までをも注入したのである。
可哀想なマウスキーの腕やら足やらは真っ赤に腫れあがり、熱を持ち、痛くて仕方がなくなってしまった。
蚊といえば、「プーン」という音でお馴染みの奴だと思っていたのだが、今回は「プーン」と言わなかったのである。
その為、犯人が蚊であるという断定が遅れた事が、自体を悪化させた原因だった。
おかげで五か所以上噛まれたマウスキーと姉マウスキー。
睡眠状態も当然最低だった。
姉マウスキーが頼もしく「蚊取り線香を持ってくる」と言ったものの、数分後には素敵に火は消えていたらしく、敵(蚊)を倒す事は出来なかった。
そして、翌日の事である。
突然奴は姿を現した。白いカーテンの前を、フワリと大胆不敵に飛んでいったのだ。
今こそ恨みを晴らさでおくべきか!!
懸命にマウスキーは自慢の動体視力で奴に挑んだのだが、なんと、一筋縄ではいかなかった。
なんと、動きが早い挙句に、すぐさま暗いところに身を隠してしまうため、なかなか討ち取れなかったのである。
悔しくてたまらないマウスキーは、もう奴を仕留めるにはキンチョールしかないという事に気が付いた。
そういう事で、マウスキー以外の人たち(姉マウスキー、リズ、ジャッキー)は部屋を一時避難。
全員の避難を確認してから、マウスキーは憎しみと共に、この恐ろしい毒ガスを部屋中に散布した。
これで生き延びた奴(蚊)を、いまだに見た事がない。
勝負あり。
しばらくして、奴の無残な死骸を発見した。
そいつは、フワフワのパイル生地のお布団の上で絶命したようだ。
マウスキーの敵の姿 |
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この怒りを教訓に、この日からマウスキーと姉マウスキーは、部屋に入る前に蚊をシャットダウンできるように、部屋の前に蚊取り線香を設置する事となった。
おかげで、数日の間は幸せな睡眠をとる事が出来ている。
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