コード内での変奏の仕方、色々なパターンなどなど・・・。
それから、「では、やってみましょう」と、実践する。
「自分が思ったようにして下さい」とhatao先生に言われるのだが、リコーダーの演奏を繰り返しの時にちょっと変えるのとは訳が違うため、思うように出来るものではなかった。
結局、先生が例として「こんな風に演奏出来ます」と言われた通りの事しか出来なかったのだ。
決められた範囲で自由にする──これほどまでに難しかったとは・・・。
それから、「Britches Full of Stitches」という曲をする時は、「これは簡単な曲なので、楽譜を見ずに聴いて覚えましょう」という新しい試練が出た。
8小節で出来た「赤とんぼ」の曲をする時ですら、楽譜を外したくないというのに、とうとう耳で聴いて覚えというミッションである。
そんな事が果たして可能なのだろうか──と、不安に感じたのだが、実際にそんなに複雑な曲ではなかったので覚えてしまった。
覚えたはいいのが、「このようなパターンで変奏します」というhatao先生に教えてもらった以外の事は、一つたりとも出来なかった。
あとは、ダンス曲のリズムの取り方についても学んだ。
リール、ジグ、ホーンパイプ、ポルカ、マズルカ、ワルツ・・・・・
途中、意識が飛んだ。
ホーンパイプの頃から集中力はかなり切れていた。
もう限界かなって思ったほど、頭も痛くなっていた。
hatao先生は喜々とした顔で、「僕はホーンパイプのリズムが機関車のタッカタッカ、タッカタッカみたいな感じのイメージを持ってます」的な事を言っていた事をボンヤリと記憶している。
奏法、変奏の仕方、ダンス曲のリズムの取り方、一通りの基礎を駆け足で巡り終わり、やっとの事でのブレイクタイムである。
ちなみに、この時はすでに夕方になっていた。
つづく。
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