もしかすると、各地方に似たような方言があったりするかもしれないが、マウスキーは自分の地域にある方言の中で、特に気に入って使うものがある。
それが、「よだきい」という単語だ。
面倒な事や無理難題を言ってきて、理屈が通じないような人間を相手にした時に、よく「よだきい奴だわいな」とぼやくのが好きなのである。
「ムカつく」とか、「面倒くさい奴」とか、「腹が立つ奴だ」とか、そんな言葉は自分の怒りという感情を言葉にしているだけで、言葉に発した時点で不愉快なものとなる印象を受ける。
ところが、この「よだきい」という言葉を使えば、「ムカつく」、「面倒くさい奴」、「腹が立つ奴だ」という気持ちを、たった一言で表現する事が出来て、尚且つ、直接な怒りという感情を人に与える事もない。
マウスキーなりの方言と標準語の使い分けは、そんなところで、その解釈が正しいと思っていた。
ところが、ひょんな事から、よだきいという単語をネットで検索してみたところ、大体意味は同じようなものであるが、思っていたよりも酷い単語である事が発覚した。
なんと、「よだきい」と言われた人は、人間として最低の評価を受け、もうおしまいなのだそうだ。
簡単に聞こえるが、「もう人間としておしまい」と烙印づけられるというのは、ただ事じゃない。
ちょっと「ムカついた」程度で使えるレベルの言葉じゃなかったという事である。
しかし、世の中には確かにいる、何を言っても言葉が通じない人というのは。
つまり、相手への怒りを万人に伝えたいという気持ちではなく、身辺からその人間を締め出したいという気持ちの時に「よだきい」という言葉を使うのが、一番適していると気がするし、そこが方言の良さに他ならない。
言葉というのは、一番手軽で誰でも使える分、何も知らずに使うというのは、誤解を招いたりもする。
それに、自分の価値をも貶める重要なものなので、今度からはもう少し言葉に気を付けようと、気持ち的に反省し、委縮した出来事である。
・・・・よっぽど勘弁して欲しい気持ちになった時だけは、「よだきい」と思い切り叫ばせてもらうつもりだ。
2014年3月3日月曜日
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