週一希望であったが、結局、月、火、木、金となった。
土曜日の勤務日は、誰も働く人がいなかったので、そもそも休みになってしまった。
土、日、祝日が休みとなったのである。
さて、一体、何故Dさんが突然出てこなくなったのか、その後も様々な考察が挙げられたが、最初にマウスキーがMさんから聞いた話は、こうだった。
お店の経営は、マウスキーが思っていた通り、大した売り上げもなく、厳しかったらしい。
Mさんは、Dさんがどうしてもお店がやりたいと言った為、元々マネージメントには興味を持っていたMさんは、3年間でお店としての形が出来るように協力するという約束をしたそうだ。
それから一年が経過し、売り上げが上がるどころか下がる一方であるPLATFORM。
Mさんは一大奮起をして飲食店経営者のコンサルティングに申し込んだそうだ。
そして、
そこで、まずは単価を上げること、というのを実践するため、500円で売っていたお弁当に外税を付ける事を提案したのだ。
お弁当:500円⇒540円
定食:600円⇒680円
と、いう具合に、外税をつけて単価を上げる事により、売り上げUPを狙ったのだ。
ここのお店はとても小さいので、入れるお客さんの数も限られている。
常連客は殆どが県庁と市役所の人という客層で限られている。
下のマップを見ていただいたら、その理由が分かるだろう。
県庁と市役所の人に囲まれている状態なのだ。
しかし、細くて小さすぎるPLATFORMは、赤い旗を二本も立てているにも関わらず、他の弁当屋やパン屋の存在感に圧されて、なかなか気づいてもらえない存在感だった。
ここのお店がどのようにお店だったのかイメージしやすいよう、マウスキーが100%のゲームの力をもって、建築再現をしてみたので、紹介しよう。
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色々と相違点はあるが、こんな感じの間取りであった。 |
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厨房はこの通り入口からでもよく見えます。 |
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厨房の中は、人が一人立っているのがやっとくらいです。 |
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そんな厨房への入り口も、隙間を通って入る感じです。 |
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こちらは二階。 |
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わりとスッキリしていて、落ち着ける感じはあります。 |
見ていただいたら分かる通り、席数が非常に限られていてるので、最大でも19人くらいしか入れないと思う。
そのため、Mさんの外税計画は、とても素晴らしいように思えた。
しかし、Dさんは、500円のお弁当が540円値上げしたら、「高い」と言って、お客さんが買いに来なくなってしまうと主張したのである。
そんなに高いとは思わなかったのだが、Dさんが自信を持って主張するには理由があった。
Dさんは、サンロードという喫茶店に足蹴に通っていて、そこのママさんや、お客さん達に、「このお弁当は高いわー」と言われたりしていた。
そればかりか、娘にも「お母さんの料理でお金は取れんだろ」と、言われていたのである。
その評価は驚くほど言われもない低評価で、お店の料理は美味しかったし、寧ろ500円は安いと思っていたぐらいである。
Mさんが言うには、サンロードというお店の人達は、仕事がない人や、市から補助金を貰っているなどの低所得の人の集まりらしい。
そして、朝から晩までお店でウダウダ言いながら、お店のママさんにへばりついているおじさん達が常連客だという。
つまり、美〇という喫茶店と系列が同じ店なのだろう(店の大きさは美〇の方が大きい)。
結局、サンロードの人達の言葉を妄信したDさん。
低評価の言葉の方を信じてしまうとは、悲しい事である。
しかし、今までの事を考えると、500円に税をつけて540円にするというのは、いわば革命も同然である。納得のいかない臣下が「我、納得せず」と辞職していったとしても仕方がない。
店の長たるMさんは、「私が頭を下げるしかないだろうで。値上げはするけどな」と言っていた。
Dさんに対しての悪口、陰口、批判や、愚痴などを聞くなら、今までの経験上でよくある事なのだが、それらは全くMさんの口から聞く事はなかった。
結局、DさんはMさんを許す事が出来ず、店に戻る事はなかった。
しかし、この時のMさんの対応と様子を見て、マウスキーは彼女が信用出来る人間なのではないかと思い始めていた。
そして、Dさんがいなくなった後、結局、外税革命は起こってしまった。
しかも、それは思わぬ結果となった。
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