そもそも、Dさんが木曜日を休みにしたいという事で、代わりに出勤してもらえないか、という話であった。
そんなわけで、NさんとIさんと、お昼の13時頃までオーナーのMさんが働きに来ている、そんな感じだった。
そこで、オーナーのMさんとも話をする事が少しずつあり、店の人達の事が少しずつ分かってきた。
そもそも、マウスキーの知り合いは、Dさんと、Iさんである。
Dさんと、Iさんは、姉妹でアヒルック代理店をしているのだ。
そのため、会議なんかがあったりすると、顔を合わせたり、話をしたりする事もあったり、勉強会なんかをした事もあるので、気が知れた相手だ。
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Iさんの姉 |
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Dさんの妹 |
そして、Nさんの事はまだこの頃はよく分からない存在ではあったが、料理が得意な主婦を長年されてきた方のようである。
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減塩料理が得意なNさん |
そして、オーナーのMさんは土木の設計士が本業だったらしい。
それを聞いた時、思わずマウスキーは「設計士なんですか?」と、2度聞きしていたと思う。
だが、今後、色んな人達がその事実を知った時に、「設計士なんですか?」と、同じような反応を取っていたので、この時のマウスキーの反応は、ごく自然で健全な驚きだったと思う。
しいて言うなれば、DさんとIさんが大昔に民宿を営んでいた事がある、という事が、飲食店をしていくという事の自信にはつながっているようだ。
だが、現職を考えてみた時、全員が副業として、この定食屋で働いているようだ。
Mさんは設計士。
DさんとIさんは、アヒルック代理店。
Nさんは専業主婦。
そして、マウスキーもアヒルック代理店。
方向性が、今一つ分からないマウスキーだったが、店のコンセプトは分かった。
──安くで沢山食べられる、おふくろの味の定食屋──。
それが、このお店のコンセプトのようである。
だが、どうやらマウスキーの2年半という飲食経験が、一番豊富だと思われそうなほど、飲食店という組織での経験をした人達はいないようだった。
しかし、経験者ですと胸を張って言えるほど、マウスキーも大した経験はない。
ちなみに、マウスキーがこのお店に働きにきて、定食とお弁当が全て売り切れたところを見た事は、一度もなかった。
売り上げも、5000円~8000円くらいだ。
ただ確信した事は、飲食店経験のない人達がしている飲食店だからこそ、飲食店らしからぬ、ゆるい空気感の漂う店だったというわけだ。
そして、Mさんが言うには、飲食店をするには、衛星食品責任者の資格があれば誰でも出来るという事だ。そして、その資格は簡単に取れるのであった。
しかし、そうは言っても、お店の定食やお弁当は、本当に美味しかったので、客が少ないという事が、とにかく勿体なかった。
だが、そんな事をマウスキーが一々思っても仕方がなかったので、あまり気にしない事にしていた。
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