まずは、演奏会の曲目を決める事。
それと、紋章を作る事である。
そこで、マウスキーは幼馴染のmarikyoさんに、是非にとお願いをして、紋章をデザインしてもらう事になった。
そして、完成した、「たのしい笛の会」の紋章がこちらである。
ジャジャーン! もちろん、意味がないようで、意味をたっぷりと詰め込んだ紋章だ。 上に書いてある文字は、モットーである。 |
面倒くさい注文を全て取り入れてくれたmarikyoさんの、素晴らしい画力のお陰で、こうして紋章は出来上がった。
そんな風に夢と希望にあふれていた我らの前に、m24oさんという曲者が立ちはだかった。
彼は、ドイツ在住の笛吹きの人で、自分の持っているトリピー(とりとり県のゆるキャラ)
を仲間に入れろと言い出したかと思ったら、なんと、「自分もけん玉で参加したい」と言い出したのである。
耳を疑うような言葉なのだが、彼には、ある野望があったのだ。
「ルロイ・アンダーソンの、シンコペーテッド・クロックの曲で、ウッドブロックの代わりにけん玉を入れたい。けん玉検定では、『うさぎと亀』の曲を使用しているが、シンコペーテッド・クロックを自分は出来る」
そう言い張るのだ。
あまりの熱意に押され、姉マウスキーはけん玉のために、「シンコペーテッド・クロック」を編曲する事を受諾。
そんなわけで、けん玉との合奏を取り入れた曲目が、あれやこれやと決まっていった。
しかし、クラシックの曲がないという事に、途中で気が付いた。
何か、クラシカルな曲も欲しい、そう物足りなさを感じていた、そんな時である。
Tomokoさんが、「凄いサイトを見つけた!」と、連絡をしてきたのだ。
そう、その凄いサイトこそが、積志リコーダーカルテットのホームページだった。
彼らは、素晴らしい演奏者であるだけではなく、自らが編曲を手掛けた曲を、無償で世のため人のために公開しているのだ。
こちらが、積志リコーダーカルテットのホームページである。
↓ ↓ ↓
我らは「有り難い、神か仏か」と感動しながらダウンロードさせてもらい、演奏会では二曲させてもらう事にした。
選んだ曲は「カヴァレリア・ルスティカーナ」と、ホルストの「木星」である。
恐れを知らぬ選曲だったが、本当に素晴らしい編曲だったので、死ぬほど練習したと思う。
Tomokoさんは、この時から「ファンレターを積志さんに送ろう」と言い出し、マウスキー達は、「そうだね、そうしよう」と、軽い気持ちで答えていた。
他の日もTomokoさんは、「みんなで浜松市に行って、積志さんのコンサートを聴きに行こう」とも、言っていた。
もちろん、マウスキー達は「そうだね、是非そうしたい」と、軽い気持ちで答えていた。
今から思うと、我らはTomokoさんの執念を侮っていたに違いない。
そう、何を隠そう、積志リコーダーカルテットをとりとり市へと招き寄せたのは、他でもない、Tomokoさんの手段を選ばない執念だったと言っても過言ではないからだ。
しかし、そんな未来が待っているとは知らない、当時の我々は、とりあえずは、第一回不定期演奏会をする事だけに集中していた。
不定期演奏会は、予定通りに夏に行われ、m24oさんもけん玉で大喝采を浴びるなど、色々と不出来ではあったが、我らはたのしくする事が出来たので大成功であった。
この時、招待客の一人で来ていたのが、今のメンバーであるAさんだ。
そう、積志さんを招くまでの間に、たのしい笛の会にも色々と事情があり、今のメンバーは、tomokoさんと、Aさん(愛犬リズの元里親さん)、マウスキー、姉マウスキーの4人となった。
それからというもの、何年も4人で細々と「たのしい笛の会」を楽しく続けている。
そんな時だ。
Tomokoさんから、突然、「助成金の申請が通った」と、一報があった──。
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