2017年4月5日水曜日

積志リコーダーカルテット様、ご来鳥! ─ その2

さて、「たのしい笛の会」を結成した我々には、練習の他にも課題が残っていた。

まずは、演奏会の曲目を決める事。

それと、紋章を作る事である。

そこで、マウスキーは幼馴染のmarikyoさんに、是非にとお願いをして、紋章をデザインしてもらう事になった。

そして、完成した、「たのしい笛の会」の紋章がこちらである。

ジャジャーン!
もちろん、意味がないようで、意味をたっぷりと詰め込んだ紋章だ。
上に書いてある文字は、モットーである。

面倒くさい注文を全て取り入れてくれたmarikyoさんの、素晴らしい画力のお陰で、こうして紋章は出来上がった。

そんな風に夢と希望にあふれていた我らの前に、m24oさんという曲者が立ちはだかった。

彼は、ドイツ在住の笛吹きの人で、自分の持っているトリピー(とりとり県のゆるキャラ)
を仲間に入れろと言い出したかと思ったら、なんと、「自分もけん玉で参加したい」と言い出したのである。

耳を疑うような言葉なのだが、彼には、ある野望があったのだ。

「ルロイ・アンダーソンの、シンコペーテッド・クロックの曲で、ウッドブロックの代わりにけん玉を入れたい。けん玉検定では、『うさぎと亀』の曲を使用しているが、シンコペーテッド・クロックを自分は出来る」

そう言い張るのだ。

あまりの熱意に押され、姉マウスキーはけん玉のために、「シンコペーテッド・クロック」を編曲する事を受諾。

そんなわけで、けん玉との合奏を取り入れた曲目が、あれやこれやと決まっていった。

しかし、クラシックの曲がないという事に、途中で気が付いた。

何か、クラシカルな曲も欲しい、そう物足りなさを感じていた、そんな時である。

Tomokoさんが、「凄いサイトを見つけた!」と、連絡をしてきたのだ。

そう、その凄いサイトこそが、積志リコーダーカルテットのホームページだった。

彼らは、素晴らしい演奏者であるだけではなく、自らが編曲を手掛けた曲を、無償で世のため人のために公開しているのだ。

こちらが、積志リコーダーカルテットのホームページである。
        ↓ ↓ ↓


我らは「有り難い、神か仏か」と感動しながらダウンロードさせてもらい、演奏会では二曲させてもらう事にした。

選んだ曲は「カヴァレリア・ルスティカーナ」と、ホルストの「木星」である。

恐れを知らぬ選曲だったが、本当に素晴らしい編曲だったので、死ぬほど練習したと思う。

Tomokoさんは、この時から「ファンレターを積志さんに送ろう」と言い出し、マウスキー達は、「そうだね、そうしよう」と、軽い気持ちで答えていた。

他の日もTomokoさんは、「みんなで浜松市に行って、積志さんのコンサートを聴きに行こう」とも、言っていた。
もちろん、マウスキー達は「そうだね、是非そうしたい」と、軽い気持ちで答えていた。

今から思うと、我らはTomokoさんの執念を侮っていたに違いない。

そう、何を隠そう、積志リコーダーカルテットをとりとり市へと招き寄せたのは、他でもない、Tomokoさんの手段を選ばない執念だったと言っても過言ではないからだ。

しかし、そんな未来が待っているとは知らない、当時の我々は、とりあえずは、第一回不定期演奏会をする事だけに集中していた。

不定期演奏会は、予定通りに夏に行われ、m24oさんもけん玉で大喝采を浴びるなど、色々と不出来ではあったが、我らはたのしくする事が出来たので大成功であった。

この時、招待客の一人で来ていたのが、今のメンバーであるAさんだ。

そう、積志さんを招くまでの間に、たのしい笛の会にも色々と事情があり、今のメンバーは、tomokoさんと、Aさん(愛犬リズの元里親さん)、マウスキー、姉マウスキーの4人となった。

それからというもの、何年も4人で細々と「たのしい笛の会」を楽しく続けている。

そんな時だ。

Tomokoさんから、突然、「助成金の申請が通った」と、一報があった──。

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