2017年3月12日日曜日

イタリア旅行記-その18「シニョリアーナ広場編」

──その前に、悲報を伝えなければならないだろう。

昨晩、記事を読んでいたTomokoさんから連絡が入り、「スペイン広場」に幻のジェラート屋が映りこんでいる──と、報告を受けたのである。

あの、手元に残った引換券が、これほどまでの苦悩を、再び与えてくれるようになるとは想像だにしなかった。

そんなわけがない──マウスキーは、急いで記事内の写真を確認した。

その、問題の写真は、「ヴァチカンに行く道中編」の中の、この写真である。

矢印で示している店が、あのジェラート屋「バルカッチャ」である。
見たところ、営業中。

店の名前は、この写真には載っていないが、大きく「BAR」と書いてあったらしい。

しかし、あまり背の高くない我ら3人に、その文字が見えないまま、この悲劇的なすれ違いを起こしてしまったのだろう。

まるで、シェイクスピア悲劇のような、運命の悪戯に翻弄されていたというわけだ──。

さて、そんな不幸を知らない我らは、フィレンツェへ到着し、再びハードスケジュールな1日を過ごそうとしていた。

駅に到着して最初の印象。

傘だ。

第一に傘、第二に傘。

マウスキーの頭の中は傘でいっぱいになった。

なんと、2ユーロぐらいで、フィレンツェ柄の可愛いお洒落な折り畳み傘が販売されていたのである。

何だそれ・・・つい1日前に、5ユーロで渋い緑のチェックという、可愛さが欠片もない折り畳み傘を購入したばかりである。

マウスキーだけではない。

3人そろって、ローマじゃなくても良かったような、お洒落さが欠片もない折り畳み傘を買ったばかりだったのだ!

ショックのあまり、しばらくは、傘の話題で頭がいっぱいになり、恨みとともに、再びあの顔が浮かび上がった。

怒りの回想。

さて、しばらく傘で頭がいっぱいではあったものの、フィレンツェの素晴らしい街並みに、段々と頭の中は傘からフィレンツェにすり替わっていった。

Tomokoさんが撮影していた、ショーウィンドウ。
実に素晴らしく可愛い。

後で観光する予定のドゥオモまで、ちょっと歩けば見えてきた。

後で待っていて下さい、必ず戻ります・・・。

そして、すんなり到着したシニョリアーナ広場!

さて、我々はここでお昼ご飯を食べる事にした。

美味しそうなパンを一つずつ購入して、外で食べる事にした。

特に問題なく美味しかったサンドウィッチに満足した我らは、本格的にフィレンツェ観光に乗り出す事が出来たのであった。

つづく。

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