ついに来た! ウフィッツィ美術館!! |
さすが、修学旅行シーズンという事もあり、やっぱり物凄い行列だった。
名だたる名画たちが、もはや目と鼻の先にあるというのに、なかなか到着できないという、もどかしさ・・・。
ダンテの彫像。 |
並びながら、見れるものを見て、何とか鑑賞欲を満たしていた我々3人。
並んでいる時に、外から撮影したウフィッツィ美術館のお土産屋コーナー。 |
そんな風に暇をつぶしていたマウスキー達だったが、何よりも興味を引くものが視界に入った。
絵描きのおじさん。 |
突然視界に入ってきた、絵描きのおじさんに、我々は大盛り上がりだった。
如何にも絵描きさんという容姿をしているばかりか、描いている似顔絵もとってもうまい。
どのぐらい本物に似せるのか、とか、実物よりかっこ良く描いているんじゃないか、などと話題は尽きない。
そんな見知らぬ絵描きのおじさんのお陰で、あっという間に我々は美術館の中に入る事が出来た。
夢のような出来事だったが、嘘ではない。
我々はついに、あの名画を、現地でこの目にする事が出来たのだ!
名だたる名画の数々。
ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」と「失楽園」、リッピの「聖母子と天使」、ラファエロの「ひわの聖母」、ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」!!
「ウルビーノのヴィーナス」はどこだ!?
「これが見たい」リストに入っていた、「ウルビーノのヴィーナス」が、どこにも見当たらなかったのだ。
衝撃のあまり、我々3人は、その絵画があるべき筈の壁面と向き合ったまま、メモ書きをじっと見つめて解読した。
そこに書いてあった内容とは、とても信じがたいものだった。
「『ウルヴィーノのヴィーナスは、ただいま東京の美術館に出張中』」
よりにもよって、この期間・・・数日前まで、「ウルヴィーノのヴィーナス」は、我々がたたずんで動けない、その壁面に堂々と飾ってあったはずなのだ。
本物を見たければ、東京に行けだと!?
日本からイタリアに来たのに!?
これほどまで悲しい事があるだろうか。
ジェラートといい、「ウルヴィーノのヴィーナス」といい、何故こうもすれ違うのだ、我が呪われた運命よ──。
悲しみに浸ったところで仕方がないため、我々は、どうしても納得いかない気持ちを押し込み、他の見ておきたい絵画を鑑賞する目的に戻った。
ちなみに、ウフィッツィ美術館では撮影が禁止されていたため、内部の写真は掲載する事が出来なかったのだが、正に夢の場所である。
名画や名作ばかりで、そこで死んでもいいんじゃないかと思うほどの感動を、人に与えてくれるだろう。
途中、美術館のバルコニーに出るところがあり、記念撮影。 |
ここが、ウフィッツィ美術館で、唯一撮影が許された場所である。
全てを観終わった後、お土産コーナーで姉マウスキーは絵葉書を山ほど購入していた。
その中に、「ウルビーノのヴィーナス」もあったようだ・・・。
疲れきるほど名画を堪能した我々は、ドゥオモへと向かった。
そして、ドゥオモのジョットには登りたいが、体力的に登れる余力があるだろうか、などと話題を盛り上げていた。
つづく。
⇒「その20-ポンテ・ヴェッキオ編」
⇒「その20-ポンテ・ヴェッキオ編」
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