2017年3月5日日曜日

イタリア旅行記-その10「ヴァチカンへ向かう道中編」

イタリア観光、二日目。

前日の様々な残念な事を忘れ、今までにないほどな爽やかな気持ちで早朝目が覚めた。

そんな爽やかな二日目の予定を、最初にざっくり紹介しておこう。

観光順序はこうだ。

・サンピエトロ大聖堂。
・ヴァチカン美術館
・フォロ・ロマーノ
・コロッセオ

再び足が鉛のように重たくなりそうだが、やるだけの価値はある。


朝のスペイン広場。
相変わらず景観が悪いが、人が少ないのでまだ雰囲気を感じる事が出来る。

人が少ないので記念撮影をするのも、今しかない。

やっぱり、スペイン広場は補修中でも綺麗だった。
記念写真もたくさん撮っていたようである。

何よりも撮った写真で多く見かけたのが、この噴水。

この口からブシューッと水を吹いている顔が、みんなのお気に入りとなったらしい。

ちなみに、ジェラート屋はやっぱり見つからなかった。

ところで、確か、この日はあるものを衝動買いしてしまった。

それというはの、確かホテル「キング」の近くに劇場があり、そこで「タルタルーガ」というミュージカルを上演する予定があったのだ。

是非、現地のミュージカルを観たい。

そこで、再びTomokoさんが大活躍して、「タルタルーガ」というミュージカルのチケットを三枚ゲットする事が出来た。

万歳!

「イタリア語が分からないのに、大丈夫か?」

と、いうような事をTomokoさんは聞かれたらしい。

分からないが、ざっくり雰囲気だけ味わえればいいのだ。

そんな楽しみが一つ増え、意気揚々と我々は最初の目的地、サン・ピエトロ大聖堂へと向かった。

この日、メトロのチケットをまとめて購入する事にした。

要領がよく分からないのだが、どうやら自動販売機らしきものがあり、その機会に必要分のお金を入れて、メトロのチケットを買う仕組みだった。

姉マウスキーは買った。Tomokoさんも買った。

問題は何もなかった。

安全である──。

人見知りな挙句に警戒心が強いマウスキーは、二人の無事と安全を確認してからチケットを購入した。

チケットは問題なく出てきた。出てきたが・・・つり銭が出てこない。

しかし、問題はなかったような、澄ましかえった顔をして、メトロチケット販売機はレシートを出してきたのだ。

金額は忘れたが、札で支払ったと記憶する。(何故なら、日本の空港所では大きな札でしか換金してくれないからだ)。

そう、ぬる湯育ちの日本人よ、これがローマだ。

自動販売機にまでボラれるのである。

爽やかな朝だとテンションは上がっていたが、もう、どうしようもない。こんな小銭の事でゴネていたら、時間の方がもったいない。

マウスキーは自動販売機への恨みを深く胸の中に刻み付け、サン・ピエトロ大聖堂へと向かった。

メトロの移動は便利といえば便利だ。

あっと言う間にヴァチカン市国へ到着出来た。

そして、ここで再び訪れた試練。

それは雨である。

突然雨が降ってきたのだ。

何も雨対策として持って来ていなかった我々は、雨が降ってきたという事にパニックになってしまった。

すると、慌てふためいている観光客の人に傘を売っている男性を目撃した。

「傘はいるでな、傘がないと観光どころじゃない!」

急いで我々は、欠片も可愛くない、微妙なチェック柄の折り畳み傘を5ユーロで購入。

安心して傘をさした瞬間、何事もなかったかのように雨はやんだのである・・・。

嘘だろ・・・・。

折り畳み傘を閉じると、信じがたいように空を見上げるが、どうやら、上空には雨粒一滴も残っていないようであった。

しかも、傘をチェックすると、書いてあった「Made in China」。

日本でも買えるじゃないか・・・・。

よくよく考えたら、現地の人らしき人々は、雨に打たれていても傘をさすどころか、走り去るなり、雨宿りするなりして、その場をやり過ごしていたのだ。

この傘に5ユーロも取りやがって!! ※1ユーロ=163円。

こいつ、絶対に許さん・・・。

一体、物価の高いユーロ圏で、どれほどのお金を無駄にしてしまったであろうか・・・。

爽やかなスペイン広場での時間は何だったのかと思うほど、マウスキーは痛恨の極みであった。

だが、きっとサン・ピエトロ大聖堂がそんな怒りも鎮めてくれるだろう。

我々にクヨクヨしている時間はない。

そうして、傘を鞄に突っ込むと、再び先に進み始めたのであった。

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