2017年3月2日木曜日

イタリア旅行記-その7「サンタンジェロ城編」

20日、午後の部が幕を開けた。

最初の目的地は「サンタンジェロ城」である。

これだけは絶対に外せない。

何故なら、最終日に我々はプッチーニ作曲の、歌劇「トスカ」を観に行くのである。

そこで、「トスカ」のあらすじを、ざっくりと紹介しよう。

この物語には、警視総監のスカルピアという痛快な悪役が登場してくる。

スカルピアは、歌姫のトスカをモノにしたいと考えているのだが、トスカの恋人である画家のカヴァラドッシが邪魔で仕方がない。

そんな時に、運良く探していた政治犯をカヴァラドッシが手助けした事が判明し、スカルピアは急激に運が向いた事で大きく羽ばたく事が出来る。

政治犯を捕まえられて、邪魔なカヴァラドッシを何とかして、トスカをモノにできる。
一石二鳥、三鳥とはこの事か。

それから、もうスカルピアは誰にも止められない。

結局、調子に乗りに乗りすぎたスカルピアはトスカに殺される。

カヴァラドッシは、スカルピアの命令で出されていた銃殺刑で死に、追い詰められたトスカが、サンタンジェロ城の屋上から川に身投げをする、そんな感じだ。

カヴァラドッシが死刑前に歌う「星は光りぬ」はとても有名じゃないだろうか。

いつぞやのオリンピックで、プルシェンコ選手が「星は光りぬ」で、常人には感じる事の出来ない小刻みなビートを刻みつつのダンシングで、我らを驚愕させてくれたのも、まだまだ記憶に新しい。

さて、話を旅行記に戻させてもらう。

サンタンジェロ城に向かいながら感じたのは、路上にある車の種類。


やたらと、スマートばかりを見かけていた。
イタリアでは人気の車種だったらしい。

ちなみに、ホテル「キング」から、サンタンジェロ城までは結構な距離があった。

バスで移動しようかと思案した我々だが、結局街並みを堪能しながら徒歩で行く事にした。

歩いて、歩いた我ら3人がサンタンジェロ城に到着したのは、15時半頃のこと。

地図を見ながら、迷うか迷わないかの瀬戸際で歩き続けた我らは、結局、サンタンジェロ城の裏から到着するという、残念な事になった。

あれに見えるは、トスカが身投げした川ではないか・・・

ちなみに、この橋に飾られている彫刻は、全部レプリカだそうだ。

まぁ、雨ざらしにしていれば、酸性雨で溶けてしまうだろうし、仕方がない。

早速サンタンジェロ城に入った我々は、その薄気味悪さをまともに痛感する事が出来た。

何せ、とにかく薄暗いのである。

拷問や陰惨な事が行われていたサンタンジェロ城。
絶対に幽霊が出る、そう感じさせてくれた。

何だろう、これは?
武器か、拷問道具。

気持ち悪い思いをしながら、サンタンジェロ城の屋上までやっとの事で到着。

そう、「トスカ」では、ここでカヴァラドッシが銃殺され、トスカが川に身投げをするという場所である!

いや、普通に川の身投げは無理だろ、という距離。
しかし、素晴らしい絶景である。

こんな絶景ポイントにくれば、お決まりの記念写真をしなければならない。

しかし、きっとここには悪霊がはびこっていたに違いない。

1枚しかない記念写真は、とても残念な事にされていた。




明らかに姉マウスキーとTomokoさんよりも目立っている左の女性。

本気で誰なのか分からないが、完全に主役を食っていた。

まぁ、でも、撮れてしまったものは仕方がない。我々はこの見も知らない女の人と共に思い出を残していかなければならないのである。

ちなみに、サンタンジェロ城といえば、この人。

何の天使だったか忘れたので、wikiを調べたところ、天使ミカエルだった。

こちらが、サンタンジェロ城の正面。
そう、我々3人は本当はこの正面から入りたかったのだ。

ちなみに、サンタンジェロ城の真下の橋では、天使達が見守る中、うさん臭い商売が流行っていた。

あの、王国を持つ小さなネズミらしき人形を売る、怪しげな人たち。
絶対許可貰ってないだろ・・・。

さて、素晴らしいサンタンジェロ城を後にした我ら3人は、次の目的地、「ナヴォーナ広場」を目指して、再び歩きはじめた。


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