2017年3月25日土曜日

イタリア旅行記-その31最終回「旅の終わり編」

ついに、旅の終わりである。



食事を殆ど取らずに観光し尽くし、これでもかという程にローマを短期間で堪能した我ら三人は、帰りの日は完全に燃え尽きていた。

とりあえず、お土産などを購入し、完全に帰国準備を済ませた。

帰り際に見かけた、イタリアのふざけた建築物。
逆三角形。
完全に地震をナメてますね。

さて、空港に到着すると、搭乗手続きをまずは済まさなければならない。

Tomokoさんは、キティちゃんのお土産袋を用意しており、その中にお土産を詰め込み、貨物で出す際に、「日本に帰ってこれが出てこなかったら、私は発狂する」と発言していた。

その発言に重さを感じたマウスキーは、海外旅行の際に荷物を預けるリスクを痛いほど感じた。

こちらが空港。

我らは搭乗する場所に向かうと、疲れた足を休ませるために、近くの椅子に腰かけた。

座った場所はここである。

なんと、我らが座っていると、店員がいそいそとやって来て、「座るなら料金をいただきます」というような事を言ったのだ。

座席ぐらいで料金取るような大層な店には思えないのだが、日本ではないのだから仕方がない。

疲れ切っていた我々は、ぶつくさ文句を言いながらその場から腰をあげ、パイプの仕切りみたいなものにもたれて、搭乗時間を待った。

この飛行機に乗って、まずはオランダ空港へと向かう。

さらば、ローマ・・・

帰りの時は、疲れすぎていて、もはや乗った途端に寝る勢いだったので、あまりどうだったのか覚えていない。

気が付いたらオランダ空港だった。

オランダ空港にあった木靴。
気になった割りに、誰も買わなかった。

そう、オランダ空港と言えば?

忘れてはいない。

美味しいジュースやパンを食べた店があるところだ。

早速、再びお店に向かうと、待ち時間の間に食事をとる事にした。

こちらは、姉マウスキーが注文したごはんである。

最後の思い出に、たらふくサラダやチーズを食べ、美味しいケーキを食べ、美味しいジュースを飲もうとしたそうだ。

しかし、計算外だった事件が発生。

写真にあるドリンクは、「サングリア」という、お酒だったのである。

姉マウスキーは途中から気が付いたものの、もはや飲むしかない。
彼女はその全てを飲み干したのである。

しかし、更なる悲運が姉マウスキーを襲った。

お土産に持って帰ろうと、イチゴジュースやら何やらたくさん購入したのだが、日本にはジュースを持ち帰れなかったのである。

搭乗しようとすると、完全にアウトだった。

Tomokoさんも水を買っていたので、二人は検査のところで足止めされてしまった。

通れたのは、マウスキーただ一人である。

二人は、「ここで飲み干すか、置いていくか、どちらか一つしかない」と宣告され、飲み干す事を選んだらしい。

最早、姉マウスキーは地獄を見たであろう。

ただでさえ、日本のラージサイズぐらいのサングリアを飲み干した後に、ジュースを何本を飲み干さなければならなかったのだ。

もちろん、無理矢理押し込んだ液体たちが、その後どうなったか、察しのいい人なら楽に想像できる事だろう・・・。

とにかく、強行的に胃袋におさめたTomokoさんと姉マウスキーは、やっとの事で搭乗許可が下りたため、日本に帰る飛行機へと乗る事が出来た。

日本に入国する際は、物凄く厳しいのだと、肝に銘じておくしかない。

これで日本に帰れます。

さて、そこから再び12時間かけて、我々三人は日本へと帰ったのだが・・・完全に今度ばかりは機内の事を覚えていない。

ローマでの連日の疲労が出たためか、食べる事も、おやつの事も忘れ、寝続けたのである。

寝て、寝て、寝続け、目が覚めたら日本だった。

意外と近い・・・と、感じるほどに眠り続けていた。

さて、日本に戻ってから、信じられないほどの安心感に包まれた。

トイレの案内も、親切丁寧。

言葉も分かるし、通じる。

そして、バスを待ちながら購入した、お茶とオニギリの安くて美味しいことと言ったら、涙ものであった・・・。

書き忘れたが、Tomokoさんのお土産の荷物は、無事に出てきたので、彼女は正気を保ったまま、家族が待つ故郷へ帰る事が出来たようだ。

この実りあるイタリア旅行に行ってからというもの、本当に日本人で良かったと痛感した。

寧ろ、逆に日本の良いところが、数多く見えたかもしれない。

そして、もう一つ大事な事を忘れてはならない。

マウスキー達は、とりとり市に帰郷してから、しばらく後にはビデオショップへと走った。

そう、映画「天使と悪魔」をレンタルに行ったのである。

そして、ポポロ教会のシーンで叫んだ。

「これだ、このキージ礼拝堂を見たかったんだ!」

そして、悶絶。

本物を果たして生きている内に見る事が出来るのか、それはもう分からない。

おしまい。

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